ゆるキャラによる日本の地域活性化
摘要：「ゆるキャラ」についての研究は過去多く存在したが、「ご当地ゆるキャラ」（くまモンを除く）によるある特定の地域への影響を詳しく研究られるのはまだすくない。そこで本論文は、「ぐんまちゃん」、「さのまる」、「いまばり バリィさん」、「ふじちゃん」を対象にして、それぞれのご当地キャラクターがある地域への影響を分析してみたいと考える。
关键词：地域活性化；ご当地キャラクター；影響
一、文献综述
ウィキペデアによると、「ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、イベント、各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどで使用されるマスコットキャラクターのことである。狭義では、対象が国や地方公共団体、その他の公共機関等のマスコットキャラクターで着ぐるみ化されているものに限られるが、広義では大企業のプロモーションキャラクター等も含まれる」と説明した。
「ゆるキャラ」という名称は漫画家・エッセイストであるみうらじゅんが考案したとされ、みうらじゅんも自分が命名者だと自認している。2006年にテレビ東京で放送された「ＴＶチャンピオン ゆるキャラ日本一決定戦」では、冒頭で「ゆるキャラ3か条」というものが紹介されていた。彼が言うには、「ゆるキャラ」として認められるものは次の三条件を満たしていなければならない。「①郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること、②立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること、③愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていることの三つである。」（みうらじゅん、２００６）
現在、都市部と地方地域の格差の拡大が進んでいる。地域活性化は、世界中どこの国でも重視される問題である。ウィキペデアによると、「地域活性化とは、地域が衰えた経済力や人々の意欲を向上させたり、人口を維持したり増やしたりするために行う諸活動のことである」と説明した。地域活性化には、様々な方法があり、例えば、産業の創出・立てなおし、人口流出の歯止め・新規住民の呼び込み、都市開発、再開発などがあげられる。そのうち、近年日本で特に注目を集めている「ゆるキャラ」も一つの方法として活かされている。
秋月高太郎は「ゆるキャラ論序説」の中で今日、ゆるキャラと呼ばれているものの正体について、共時的かつ通時的な視点から明らかにし、さらにキャラクター論の視点から、キャラクターとしてのゆるキャラの位置付けについて考察した。共時的な視点から見ると、今日のゆるキャラは、地域振興という目的と、その目的の結果から生じる「ゆるさ」という特徴から定義することができる。一方、通時的な視点から見ると、「ゆるキャラ」という名称が出現したことによって名指しが可能になり、ゆるキャラなるものを指すことばとして広がっていった。この論文を通して、ゆるキャラの定義と歴史をより深く学んだ。ゆるキャラはただの「キャラ」ではなく、それぞれ、さまざまな「設定」が付与されている。身長、体重、性格、好き嫌い、特技など、詳細なプロフィールを持っている。
今までの主な「ゆるキャラ」についての研究は文化の面から行われているものが多いようだが、「ご当地キャラクター」（くまモンを除く）による地域への影響を詳しく研究しているものはまだ少ない。例えば、青木貞茂（2014）は、表情に乏しい日本生まれのキャラクターと人間的な欧米生まれのキャラクター（「ハローキティ」と「ミッキーマウス」の違いはまさに典型的な例である）との比較を通し、今のキャラクター・ブームを文化の深層にいたるレベルで考察し、日本社会の本質を語った。相原博之(2007)はキャラクターなしでは生きていけない日本を語り、キャラクターと日本人の強固な精神的絆を読み解いた。キャラクターと日本人との歴史的な蜜月が、「社会のキャラ化」を準備する一因となった。
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